Webディレクターがフリーランスで稼ぐことは簡単ではないと思います。
何故なら、Webデザイナーやプログラマーはタスクが明確で作業ベースの仕事ですが、
Webディレクターは業務全体を推進する役目であり、Webデザイナーやプログラマーが作業をする前の工程を整理して依頼をする役割です。
企業によってはWebディレクターは正社員でWebデザイナーやプログラマーはアウトソーシングといったパターンが多いからです。
未経験でいきなりフリーランスとして仕事をするのは難しいと感じます。
ではどうやってフリーランスのWebディレクターは契約をとっているのか?ご紹介します!
フリーランスの仕事の探し方
私が経験した仕事の探し方は
①正社員だった会社から仕事をもらう
②フリーランス紹介会社から仕事をもらう
③知り合いの紹介で仕事をもらう
です。正確に言うと③はWebディレクターではなく企画&デザインの仕事でしたが。
正社員だった会社から仕事をもらう
正社員だったオーガニック食品&コスメの小売業で業務委託契約を頂けたきっかけは、他の会社に転職をしたのですが、取引先となって再び仕事をすることになったからです。
正社員だったころはWebに特化した仕事ではなかったのですが、辞めてから勉強をしてWeb業界にキャリアをシフトしたので、フリーランスとして独立をした際に仕事をいただくことができました。
フリーランス紹介会社から仕事をもらう
こちらが一番王道だと思いますが、フリーランス紹介会社から仕事をもらうことです。
その場合は全くの未経験だと難しいので、派遣や正社員で実績を作り、ポートフォリオと職務経歴書を武器にエントリーすることが必要です。
フリーランスの紹介会社も様々で、プログラマーを中心に考えていて、ディレクターの案件が少ない企業もあります。
私がお世話になっているA-STARはエージェントが親身になって相談にのってくれます。
A-STARの代表の高瀬俊誠さんの著書「IT業界の働き方改革」を読むと、これからますますIT人材が求められることが書かれていて、信念を感じます。
中には面談希望といいうオファーが来ても、紹介できる案件はございません。となる紹介会社もあるので、いくつか登録すると良いと思います。
知り合いの紹介で仕事をもらう
先にも書きましたが私がWebディレクターではなく、前職の企画会社やオーガニック業界の経験を活かした企画&デザインの仕事をした時の例をご紹介します。
これからWebディレクターのフリーランスとして独立を目指す方であれば参考になると思います。
私の場合は40代でWeb業界に入ったので、41歳で独立した時はまだWebスクールに3ヶ月通っただけのキャリアでした。
そんな時に、企画会社で働いていた時の上司が企業を紹介してくれまして、新店舗の店内VMDの仕事の依頼をもらいました。
完全に一人で企業に企画提案をして、契約を取り、デザイン&ディスプレイ作業を行なったのですがその時のスキルは企画会社の時の経験です。これをWebに置き換えたらWebディレクターとあまり変わらないと思います。
その時に実感したのはこれまでの仕事の経験や人脈は財産だということです。
一生懸命に働いていれば、どこで仕事がつながるかわからないものです。Web業界にいなくとも、独立したと聞いて仕事をくれる人はいるので、今の仕事を大切にしながらスキルアップを目指した方が良いと思います。
フリーランスのWebディレクターが求められるパターン
実際に働いた企業で経験したこと&ニーズがあるなと思うことをまとめます。
社内にWebの担当者がいない
IT企業ではない会社でもホームページやオンラインショップを持っていることが、当たり前ですよね。
しかしWeb専門の担当者をつけられないパターンがあります。
例えば、小売業でリアル店舗を中心の事業会社が、Web制作会社とは取引があるが、運用を任せるスタッフが社内におらず制作会社への依頼も難しい状況の場合です。
この場合はWebデザイナーやプログラマーではなく、Webディレクターが適任だと思います。何故なら業務全体を把握して、企画&運用を取りまとめる必要があるからです。
産休の社員が戻るまでのスポット
今は女性だけでなく男性も産休をとる時代なので、半年から1年だけ働いて欲しいというニーズはあります。
特にIT企業は人手不足で、誰かが抜けてしまうと他の人の負荷が多くなるので即戦力で働ける人材を求めています。
その場合もWebディレクターの出番があります。
タスクが沢山あると、Webデザイナーやプログラマーに仕事を依頼する前段階としてディレクションが必要だからです。
スモールなスタートアップ企業
スタートアップ企業でも小規模な会社は、少数精鋭で働ける人を求めています。
私が経験した会社も正社員でからフリーランス、アルバイト、インターンなど仕事ができそうな人がいたら依頼をしていくといった状況でした。
長期的な関係が持てるかどうかは、実際に働いてみないとわからないところはありますが、新しいサービスを立ち上げる経験はスキルアップにつながるので積極的に受けた方が良いと思います。
アウェーでも働ける気概が必要
これまで紹介したWebディレクターの仕事をする時に求められることは
コミュニケーション能力です。
特に企業の中でフリーランスとして働くときは、Webデザイナーやプログラマーだけでなく、組織として営業や品質管理など様々な人が関わってくるのでアウェー感があります。
それでも積極的にコミュニケーションをとって情報収集をしないと、パフオーマンスが発揮できなくなるので、受け身では仕事が進みません。
例えば正社員の営業が期日までに必要な情報を提出してくれない場合は、組織の力を使って解決することがあります。
Webディレクターはある意味の図太さがないと進められない仕事だと思います。
正社員よりやりがいがあるかも?フリーランスの魅力
フリーランスで仕事をすることは不安定な要素が沢山あるので、安定を求める人にはおすすめはしません。
しかし正社員歴が長い私から言わせていただくと、正社員は自由度が低いと思います。
例えば仕事ができない上司や、やる気のない部下っていますよね。
正社員の場合はその人たちのフォローもしながら、自分の仕事もしないとなりません。仕事をする相手が選べないんです。
フリーランスの場合はマネージメントの必要がないので自分の業務に集中できます。
正社員は転職経験が多いとマイナスでも、フリーランスは取引先が選べて、その全てが自分のキャリアになります。
そして私の場合はフリーランスの方が正社員の年収の2倍稼げました。
それでも正社員時代と比べてストレスは半分です。
正社員で不満を持たずに働ける人は少数だと思います。その不満の多くは人間関係ですよね。でもフリーランスはめんどくさい人間関係からも解放されます。嫌なら契約終了してより良い企業と働けば良いのです。もちろん収入がなくなるリスクはありますが。
一番大事なことは正社員でもフリーランスでも、時代が変わっても生きていけるスキルやキャリアを持つことだと思います。