【スピリチュアルズ】初対面で人が無意識に注目する8つの要素とは?【成功するパーソナリティ】

Work

最近、占いがブームですよね?

私も占いが好きで「良いものしか信じない、自分に都合のいいように解釈をする」だけですが、何の根拠もないアドバイスが気休めになります。

中には「絶対に占いを信じない人」がいます。

「科学的ではない」とか「根拠がない」とか否定をしますが、私は「そんなに科学が万能なのか!」と思ってしまいます。

この本の題名が「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」だったので、占いや神秘的な現象とか解明してくれる本なのかと思いましたが

「スピリチュアルズ」とは心理学でいう「無意識」に「魂」を重ねた言葉なのだそうです。

脳科学の知見は、意識と無意識が対立しているのではなく、「わたし」のほとんどすべてが無意識で、意識はその一部でしかなく、「わたし」は「無意識/魂」なのだそうです。

「スピリチュアルズ」とは「無意識」の私なのであれば、占いや神秘的な現象は人が作り出したもので、根拠がなくても、占い師が感じているものなのかもしれないなぁと自分なりに解釈をしてしまいました。

橘玲さんといえばこのブログでも紹介している「貧乏はお金持ち・雇われない生き方で格差社会を逆転する」といった「経済」とか「ビジネス」とか「働き方」を指南するテーマの書籍が多い印象でしたが、今回はパーソナリティ心理学を取り上げています。

心理学の「ビッグファイブ理論」はメンタリストDaiGoさんが、最も性格がわかる理論として紹介していたので知っていましたが、この本では「ビッグファイブ理論」をさらに深堀をした内容です。

今回も壮大なテーマですがまとめたいと思います。

フェイスブックのいいね!で何者かわかる

フェイスブックの「いいね!」をコンピュータに読み込ませるだけで、それ以外のデータがなくとも、どのような人物なのかきわめて高い精度で予測ができるそうです。

スタンフォード大学のコシンスキー准教授が「このアルゴリズムを使えば10のいいね!で同僚よりも相手のことがよくわかり、70のいいね!で友人のレベルを超え、150のいいね!で両親、250のいいね!で配偶者のレベルに達する」そうです。

さらに、本人が明かしたくないと思っている知能、性的指向、政治的な立場などを企業、政府、フェイスブックの友達が知ることができるそうなのです。

それが本当ならば人をコントロールできますよね。

現実にトランプ陣営は2016年の大統領選で、コシンスキーの研究に基づいた心理プロファイリングと行動ターゲティングを大々的に行ったのではないかと疑われているそうです。

SNS大手がトランプに提供したサービスとしては、フェイスブックのビデオ広告で「非常に神経質」に分類されるひとたちには「怖がらせる」メッセージが効果的なので、「ヒラリーは米国を破壊する」といった広告を流した。

また、「中道左派の女性は実はやや保守的」という傾向があるので「家庭を切り回せないようなら、ホワイトハウスは絶対に切り回せない」といったメッセージを送った。

さらにツイッター社はトランプのキャンペーンのツイートがヒラリーのツイートの上に表示される広告のサービスを提供していたそうです。

こんなことが許されると、SNSで人の政治思想までコントロールすることができるようになりますよね。

それも無意識に反応をしてしまう、人の心理につけ込んでいるのならばかなり問題だと思います。

初対面で注目する「ビッグエイト」

見ず知らずのひとに出会ったとき、真っ先にきにすることは

  • その相手は生存への脅威か、そうでないか
  • その相手は生殖の対象か、そうでないか

外見を判断するそうです。「生存への脅威」相手が自分と同じ「社会」に属しているかどうかを判断する。このヒトの本性が人種差別や移民問題の背景にあるそうです。

次に重要なのは生殖の対象かどうかで、にとっては若い女にとっては思春期から壮年期にかけての男が候補で、それ以外の相手をはっきり区別する機能が脳に埋め込まれています。

このあたりの話を聞くと、現代社会の中で生きている私たちは一概に言えないとは思いますが「その傾向がある」のだとは思います。

さらに他者と出会ったときに「無意識に注目する8つの要素」があり、そもそも人間はこれ以外のことを気にするようにできていないそうです。

  1. 明るいか、暗いか(外向性/内向性)
  2. 精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)
  3. みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)
  4. 相手に共感できるか、冷淡か(共感力)
  5. 信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
  6. 面白いか、つまらないか(経験への開放性)
  7. 賢いか、そうでないか(知能)
  8. 魅力的か、そうでないか(外見)

私はこの8つの要素を見て「確かにそうだなぁ」と思いました。

この8つの視点で、特に転職やパートナー選びなどでは、人は無意識に判断をしていると思います。

成功するパーソナリティ/失敗するパーソナリティ

知識社会において、知能に関しては男女で平均は同じだが、分散は男の方が大きいそうです。極端に知能が高い者と、極端に知能が低い者がいること、男は空間把握能力、数学・論理的知能に優れ女は言語能力に優れているそうです。

知能については年齢とともに遺伝率が上がり、思春期を過ぎると70%を超えることがわかっている。音楽やスポーツの能力も遺伝率が80%近くなる。性格や才能、認知能力から精神疾患に至るまで、人生のすべての領域に遺伝がかかわり、その影響は一般に思われているよりかなり大きいとのことです。

この内容は橘玲さんの著書「言ってはいけないー残酷すぎる真実ー」で衝撃の内容として書かれています。

さらに「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」では「成功するパーソナリティ」として要求されることは

「高い知能」+「高い堅実性」+「低い神経症傾向(精神的安定性)」

これに「高い外向性」「魅力的な外見」が加わると、政治家として一国のトップに立ったり、グローバル企業のCEOとして活躍できるかもしれないそうです。

ただ「高い知能」が遺伝によって70%が決まるとなると、私は「成功するパーソナリティ」は難しいでしょうね。。。親や祖母を見てそう思います笑

自分のスピリチュアルに合った物語を

だったらどうしたら良いのか?については「自分のパーソナリティを前提として、それがアドバンテージをもつ場所(ニッチ)を探す」ことなのだそうです。

内向的なパーソナリティの人が営業部門で、成績を上げるために外交的な性格になるように努力することは無意味だし、経験への開放性が低い人がイノベイティブな仕事を要求されてもうまくいかない。

大事なことは「自分のパーソナリティに合った人生を設計すること」なのだそうです。

現実の自分とは違うパーソナリティで成功を求めていても、スピリチュアルは違うので難しい。「成功した人生」とは自分のスピリチュアルに合ったポジティブな物語を作ることが大切です。

最後まで読んだ感想としては「遺伝」によるといった、身も蓋もない結論を橘玲さんは提唱しています。もちろん「遺伝」は大きいと思いますが、私は「成功の定義は多様」なので自分が得意なことを活かして生きていけば良いと思いましたよ。

タイトルとURLをコピーしました