【人生100年時代】正社員の個人事業主化について【10年間の業務委託契約あり】

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電通が2021年1月から正社員の一部が早期退職し、個人事業主として働き始めるというニュースが流れました。

対象者は、勤続20年以上で60歳未満の社員、または中途の場合は勤続5年以上で40~60歳未満の社員で10年間の業務委託契約が結べるというもの。

電通で働いていた時の給料5~6割の固定報酬と事業ごとのインセンティブ報酬がもらえ、10年かけてインセンティブ報酬の割合が高くなるそうです。

このニュースを聞いて賛否があると思いますが、私は正直羨ましいなぁと思いました。

会社に守られながら独立や起業ができるので不安もなくなるし、実力次第で報酬を上げることができますよね。

「長時間労働を正当化する制度」「体のいいリストラではないか?」といった批判がありますが、私は働き方の選択肢が広がって良いと思います。

電通がこの制度を取り入れた背景は「人生100年時代」の現代に年齢にとらわれずに長く働けることを目指しているようです。

私はおばあちゃんが97歳まで生きたので「自分は100歳まで生きる」と前から意識していました(笑)

だから私がおばあちゃんになっても働きたいと思っています。世の中がその方向になるなら自分も頑張ろうと思い、人生100年時代の働き方について考えてみました。

コロナ禍で再注目の本「チーズはどこへ消えた?」

世界中で読まれている「チーズはどこへ消えた?」という本をご存知ですか?

日本では2000年に発売されベストセラーとなり私も読んだことがありましたが、コロナ禍となってから再び本屋で紹介されています。

おそらく新型コロナウィルスが世界中で流行し、ライフスタイルも働き方も変化が求められているので改めてこの本が注目されているのだと思います。

ストーリーをざっくり説明すると迷路でチーズを探す話で、小人のチームとネズミのチームの行動の違いを表現しています。

小人チームの特徴は「頭が良く物事を複雑に考えるタイプ」ネズミチームは「単純だけど本能的に行動するタイプ」です。

時間をかけて2つのチームが、チーズがある同じ場所を探し当てました。その場所は食べきれないほど沢山のチーズがあるので、お腹いっぱい食べては毎日通っていました。

そんな日々を過ごしていたら、ある日突然チーズがなくなりました。

小人たちはその状況が受け入れられず、「またチーズが出てくるかもしれない」とチーズがあった場所に留まっていました。

ネズミたちは毎日チーズの匂いを嗅いで、何か変化がないか?他の場所にもチーズはないか?など気にしながら毎日通っていました。

あるときネズミたちはチーズの変化に気づきます。チーズを食べ続けている小人たちを置いて他の場所に移動します。

この物語は「変化に対していかに行動するか」を説いています。

まさに変化が多い現代において考えさせられるテーマです。

行動を起こしたネズミたちは、前の場所よりも豊富なチーズがある場所を見つけています。

小人たちは、「移動することにリスクを恐れて行動を止める」小人と、「このままでは食べていけないと、止める小人を跳ね除けて行動する」小人に分かれました。

行動した小人は遅れながらもネズミたちがいる場所にたどり着き、新しいチーズを見つけることができました。

小人の行動について感じることは、本人が移動した方が良いと思っても家族やパートナーが新しい変化を止めるパターンってありますよね。

やりたいことがあって行きたい会社に就職しようとすると家族が反対したり、

転職や起業をしたくてもパートナーが反対するといった、本人ではない人が「現状維持を求める」ときがあります。

特に社会の変化を理解していない家族やパートナーが「安定」を求めますが、変化の多い現代では「行動しなことの方がリスク」だと私は思います。

コロナショックになっても「早くコロナ前に戻らないかな」と思っている人と、前と同じ世界が戻らないと知って行動する人では、これから先の人生が変わるのではないかと感じています。

変化を受け入れて生きていくことは大切なのかもしれません。

他人が気になる人たち

最近の有名人の不祥事や失言に過剰反応する人たちがいますが、当事者でもないのに「奥さんが可哀想」とか「子どもが産みたくても産めない人はどうするんだ」とか表面的な情報で判断をしていますが、とても危険だと思います。

不倫をされた奥さんも、子どもが産みたくて産めない人も、その人たちの中にもいろんな人がいて、それぞれの事情があるのかもしれないのに、何も知らない人がズレた正論をぶつけることはおかしいですよね。

今回の電通の個人事業主化についても、当事者でもないのに「リストラ」だとか「働かせ放題」と反応してしまう背景は、自分に置き換えて「世の中が変わっていくことの不安の表れ」だと感じます。

「正社員は幸せで、非正規社員は不幸」と思い込んでいる人は、どこかで「正社員は上で、非正規社員は下」という気持ちがあり、そこから外れると人生が終わりみたいに信じています。

それは「大企業で働くと幸せで、中小企業は不幸」とか「結婚したら幸せで、独身は不幸」「子どもを産んだら幸せで、子どもを産まないと不幸」と思っている人も同様で、全ての人も同じだと思い込んで、その価値観を押し付ける人の方が私は不幸だと感じます。

人生100年時代では「正社員でもリストラされるかもしれない」「大企業でも倒産するかもしれない」「結婚しても離婚するかもしれない」「いろんな事情があって子どもを産まないかもしれない」ので他人は気にせず、自分だったらどうするかが大切だと思います。

100年時代の人生戦略

ベストセラーになった「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」では長寿になった現代社会では70代・80代になっても働き続けることを前提に、人生設計を見直す必要性が書かれています。

これまでの「教育→仕事→引退」という人生から、「マルチステージ」の人生へと様変わりすることを示唆していて、仕事のキャリアだけでなく、家族のあり方についても多様化していくので個人は「何を大切に生き、何を人生の土台にしたいのか」という問いに向き合わざるを得ないと言っています。

新しい3つのステージとして下記が紹介されています。

1つの場所に腰を落ち着けることなく、身軽に探検と旅を続け、幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」

組織に属さずに、自由と柔軟性を重視して小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」

異なる種類の仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」

これまでは年齢を前提につくられてきた企業の人事制度や、教育や労働、結婚といった社会制度も、この3つのステージとともに変化していくと言われています。

もちろんこの本が書いてあるように、社会の全てが変化はしないと思いますが、チーズはどこへ消えた?のネズミたちのように行動を始めている人たちは沢山います。

特に今の10代や20代は100歳まで生きる可能性は50%以上と言われているので、この新しい変化を理解して生きていく必要がありますよね。

親や先生や会社の上司が成功した生き方でも、今は時代が違うので、若者たちにとっては成功しない生き方かもしれません。

後悔しない人生とは?

私の考えですが「自分らしく自由に生きる」ことだと思います。

一番の不幸は「自分の気持ちを押し殺して生きていくこと」

仕事が嫌なら辞めればいいし、パートナーが嫌なら別れたらいいと思います。

それなのに変化を恐れて現状維持で生きようとしても、いつかは終わりがきます。

自分らしく自由に生きることは、成功も失敗も含めて責任が伴います。

自己責任で生きていくことが大切なのではないかと私は思って生きておりますよ(笑)

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