最近「評価経済」という言葉に出会いました。
評価経済とは貨幣と商品を交換し合う貨幣経済に対して、評価と影響を交換しあう経済のことです。
インターネットやSNSの普及により多くの価値観に触れるようになり、お金よりも評価の方が高い価値を持つ世の中に変わりつつある。
これからの働き方やライフスタイルについても考えさせられるテーマだと思います。
これまで多くの未来を予測してきた堀江貴文さんは評価経済社会の働き方を「ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法」という本で提唱されています。
また岡田斗司夫さんの「評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ちあっている」という本では「評価経済社会では仕事だけでなく結婚・家族のあり方も変わってくる」と言っています。
私自身に置き換えると「すごく同意」するところと「自分にもできるのかなぁ」と思うところがありました。
未来に向かって時代が変化していくことは当たり前なので、自分の働き方やライフスタイルを見直すためにもまとめてみました。
評価経済社会の働き方「ハッタリの流儀」とは?
堀江貴文さんの本「ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法」では
突き抜けるために必要なのは「実力」よりも「ハッタリ」だ
SNS時代には無謀な挑戦を掲げること自体が最大の価値になる。
ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法
と書かれています。例えとしてキングコングの西野亮廣さんの「ディズニーを越える」という無謀にも感じる目標に、人々の関心はどうやって挑戦していくのかに注目され、その挑戦する姿を見せること自体がエンタメになっていると言っています。
私も西野さんのyoutubeをフォローしていますが、とても賢く、人生を賭けて挑戦していることが日々共有されるので、応援したくなります。
西野さんのオンラインサロンは約7万人(2020年10月)の会員数を誇る日本一の規模となっていて、そのオンラインサロンの資金をもとに様々なプロジェクトが進行していきます。
会費が1000円なので単純に毎月7000万円の資金が入ってくるのですが、すごいところは、お金よりも7万人という人たちが参加していることだと思います。
新しいプロジェクトをしても、7万人の人たちが応援してくれるという前提があれば成功確率は高くなりますし、評価経済社会ではもうすでに西野さんは7万人が応援してくれている時点で「成功している」状態です。
確かに「ハッタリをかませる人間に今は評価もお金も集まってくる」という考え方は納得できると思いました。
この本の面白いところは「ハッタリの後始末」という章で
集めてしまった期待を裏切らないように努力をする
突き抜けるためには「未来の自分にはできるハズ」と信じる
ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法
というところです。
ハッタリをかました後はその目標に向かって努力し続けること。今の自分にはできないこともやりながら学び、自分自身にもハッタリをかますことで「覚悟」を持って努力をすることができると書いてあります。
ハッタリをかますことで、その目標に向かって努力し続け、その挑戦している様子を見せることで「影響力」と「信用」を集めていくということです。
評価経済社会の働き方とはそういうものなんだと関心しましたが、自分に置き換えたら何ができるのだろう。と考えてしまいました。。。今のところブログですかね笑
評価経済社会で大切な「価値観」というつながり
岡田斗司夫さんの本「評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ちあっている」ではこれからのビジネスのあり方やライフスタイルの変化について教えてくれています。
私のブログでも書いてきたことですが、働く人たちを取り巻く環境として「終身雇用の崩壊」「人生100年時代」「大企業のリストラ」という状況で、コロナショックによってさらに加速していくと思われます。
ITによって貨幣経済社会から評価経済社会へシフトしていくと、お金はオワコンであり、評価が重要だと書かれています。
ビジネスにおいてもこれからの消費行動は「サポーター要素」が強くなり、「欲しいから買う」のではなく「応援するから買う」というマインドになっていくそうです。
そこで大切なことはクラウドファンディングでもユーチューバーでも「価値観の提示」「具体的要求」「成果の報告」が必要でその体験に対して人々はお金を使うのだということです。
特に「価値観」は重要で、他人を価値観で判断し、その価値観を共有するグループが形成されていきます。さらに個人の中でも複数の価値観を持っているので、自分にあった価値観を持つ人やグループをコーディネイトしていきます。
「本が好き」「犬を可愛がっている」「無農薬栽培の野菜を定期購入している」といった無数にある価値観が重なるので、ひとつの価値観で統一は不可能になります。
情報や知識が少なかった時代は「ひとつの会社」「1人のパートナーと結婚すること」が美徳でしたが、ITの発展により多くの情報に触れる様になると、複数の価値観をひとつの会社や1人の人間で満たすことはできなくなるので、仕事も結婚も家庭の在り方が変わってきます。
確かに「新卒でひとつの会社で働く」とか「一度結婚するとパートナー以外の人とは恋愛しない」という価値観は崩壊しつつありますよね。
評価経済社会では価値観によって相手を変えていく社会になると言っています。
「フリーランスになって複数の会社と仕事をする」とか「恋愛をするならこの人」「子供を育てるならこの人」と対象を変えるので雇用や結婚、家庭も崩壊していくようです。
私の感想としては結婚や家庭については二極化すると思います。
ひとりで生きた方が幸せな人もいれば、結婚して生きた方が幸せな人もいます。
その時に問題となるのは「不倫」だと思いますが、評価経済社会にシフトしたら、「絶対に不倫しない」という価値観の人同士でないと婚姻は維持できないかもしれませんね。
SNSの普及によって身近になった有名人たち
コロナ禍になって芸能人や有名人のYouTubeデビューが増えていますが、どんなに有名でも内容が面白くないと再生回数は伸びないと言われています。
有名人のYouTubeで成功している方は、メンタリストDaiGoさんやオリエンタルラジオの中田敦彦さんのチャンネルで、これまでのユーチューバーが発信していた「やってみた動画」とか「子供ウケ」とは異なり、大人が知りたい知識や情報が得られる内容で人気があります。
お二人ともトークのスペシャリストであることはもちろんですが、動画の内容もご自身が決めていて、日々配信される動画を見るとテレビとは全く違う印象です。
中田敦彦さんのチャンネルの場合は視聴者のコメントをオープンにしていて、必ずチェックをしているらしくコメントにいいねを押してくれるので、書いた方も見てもらえたという嬉しさもあります。
SNSの良さのひとつとして「双方向のコミュニケーション」ができることですよね。
すでにテレビとは違う面白さがYouTubeにはありますが、芸能人や有名人にとってはテレビでは表現できないことが自由にできて、YouTubeの広告収益が直接入ります。
さらに自分のオンラインサロンやコミュニティなどの入り口として活用できるので、ユーザーからダイレクトに課金される仕組みができると、制約の多いテレビで活躍するよりも稼げる場合がある様です。
そのためには有名人でも毎日更新したり、内容を変えたり、努力をしていますが、またその姿を見ると応援したくなる構図になっているので、そう考えるとSNSの世界では評価経済社会が既に始まっていますね。
評価経済社会だからこそ自分がないと辛いかも
SNSの普及によって様々な価値観に触れることができるようになると、これまでにない難しさが生まれてきますよね。2つ気になることがありますが、自分なりに結論もあります。
気になること① 簡単に情報が受け取れるので、知った気になって「考えるチカラ」が弱くなる。
自分もそんなところがあるので気をつけていますが「受け取った情報を理解して自分だったらどう実行するか?」ということが重要ですよね。
いくら起業の本を読んでも実際に起業しないとわからないように、インプットばかりでは意味がなく、小さな行動でもアウトプットしていくことでまたその先の課題に気づくから成長していくのだと思います。
結論→ インプットばかりではなく、小さな行動でもアウトプットが必要
気になること② 頑張ってアウトプットしても誰からも評価されないと、自分に価値がないように思ってしまう。
私のブログはまさにそうですが笑、全然見られていないけど書いていて楽しいです。
フォロワー数で自分の価値が決まるなんて思わず、好きなことをアウトプットしていけば、どこかで何かがつながるかもしれませんよね。
結論→ 好きなことであれば評価されなくても続いていくので、無理せず続けることが大事
堀江さんの「ハッタリをかます」ではないけど、評価経済社会では自分がないと辛いかもしれません。