コロナ禍でおうち時間が増えたので、快適に暮らしたい気持ちが高まりました。
お部屋に大きなグリーンを置いたりお花を飾ったりしていますが、アロマテラピーは当たり前になっていて、自宅でのリモートワークや寝るときにスチーマーや加湿器に精油を入れて楽しんでいます♪
やはり良い香りを嗅ぐと気持ちが落ち着いて、仕事も睡眠も良質なものになっているように思います。
香りについて面白い本がないかと調べたら、最近発売されたかぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学を発見しamazonで予約しましたよ〜(Kindleだけど発売前だったのですぐに読めなかった)
昔から人と植物の香りのつながりは暮らしの一部で、科学的な効果や効能を知らなくても自然と活用してきました。
かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学を読んで、私も生活に役立てたいと思っております。
天然香料と合成香料
本には載っていなかった内容なのですが、前提として「天然香料」と「合成香料」の違いをまとめます。
天然香料は植物から抽出した香料で、アロマテラピーでは精油を使いますが100%天然の植物香料のものを使います。
合成香料は2種類あって「自然のものから香りの成分を取り出して合成する香料」と「石油系原料を人工的に合成した香料」があります。
後者の香りは洗剤や芳香剤に活用される強い香りです。
合成香料を全て否定をするつもりはないのですが、香りが強いものが多いので敏感な人にとっては「香害」となってしまう可能性があります。
私もレストランやスーパーなどで食べ物以上に香水の匂いが強い人に出会うと、残念な気持ちになります。
こころもからだも綺麗になる香り
花は美しさだけでなく香りでも私たちを元気にしてくれます。
キンモクセイ
私も大好きなお花の香りのキンモクセイは、少しづつ秋を感じ始めた10月上旬に花が咲きます。その香りを嗅ぐと「この季節が今年も来たんだなぁ」と思います。
昔はトイレの芳香剤の香りの定番がキンモクセイだったので「トイレの香り」なんて言われていましたが、天然の香りの素晴らしさは違います。
なんと!キンモクセイの香りには「ダイエット効果」があるそうです。
キンモクセイの香りには食欲を促す働きのある「オレキシン」という物質の量を減らす効果があるという研究結果があるそうです。
ローズマリー
「若返りのハーブ」といわれ、ローズマリーを使った化粧水を愛用していたハンガリー王妃は若々しく50歳も年下の男性と結婚したエピソードから「ハンガリアン・ウォーター」と呼ばれます。
「ハンガリアン・ウォーター」の根拠は不明と書いてありましたが、ローズマリーの香りを嗅ぐと「記憶力」が高まるという研究があるそうです。
リラックス効果がある香り
香りは癒しをもたらしてくれるので私たちは生活に取り入れてきました。
イグサ
日本では畳の原料として使われてきました。新しい畳の香りは癒されますよね。
イグサの主な香り成分「ヘキサナール」はリラックス効果があります。
さらにイグサは空気中の水分を吸収する性質があり、6畳の和室であれば湿度の高い日には1日で2リットルの水を吸収します。逆に乾燥しているときはその水分を放出してくれるので室内の湿度を保ってくれます。
湿度の高い日本では理にかなった生活様式です。
コーヒーノキ
コーヒーの香りには約800種類以上の成分が溶け込んでいるといわれ、主な成分の「ジヒドロベンゾフラン」には脳の中のセロトニンとよばれる「幸せ物質」と似た働きがあるそうです。
近年、コーヒーに多く含まれるクロロゲン酸は「シミやソバカスを防ぎ、肌の水分を保持」することがわかってきました。
1日に3〜4杯コーヒーを飲む人の肌は、実年齢より若いとは嬉しい効果がありますね♪
身近な香りの話
かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学ではいろいろな花やハーブなど紹介されています。
私がよく使うもので興味がある香りをピックアップしました。
シソ
大葉は大好きな薬味で良く使っています。大葉の香りは抗菌作用が強いので刺身の彩りやつまとして使われてきました。
さらにシソに塩を加えると抗菌効果が増すので、梅干しをつくるときに使われることは理にかなっているのだそうです。
コショウ
ワインを飲んで「コショウのような香り」という表現がありますが、コショウの香り成分の「ロタンダン」がブドウ品種シラーの香り成分にも含まれているからだそうです。
ワインはブドウなのにテイスティングでは「マンゴーみたいな完熟した香り」とか「ドライフルーツのような香り」といった表現があります。
調べたら同じ香り成分は含まれているかもしれませんね〜
ラベンダー
アロマテラピーといえば一番有名な香りはラベンダーだと思います。
私も眠るときに加湿器にラベンダーの精油を入れて、香りに癒されています。
ラベンダーの香り成分である「リナロール」は神経の緊張を鎮める効果があります。さらに「酢酸リナリル」という成分は幸せ物質といわれる「セロトニン」の分泌を促してくれます。
さらに頭痛や胃の痛みなどを和らげる効果や、不安を取り除き眠りを誘ってくれることから「ハーブの女王」とも呼ばれています。
ミント
清涼感のある香りとして有名なミントの主成分「メントール」は、香りを嗅いだり口にいれると「冷たい」という感覚が生じます。
温度が変わっていないのに「冷たい」と感じる理由は、鼻や口の皮膚にある冷たさを感じる仕組みが反応して脳が冷たいと反応するからです。
この冷たさを活用した商品は沢山ありますよね〜
ハッカ油とか汗拭きシートとか清涼感があって気持ちが良いものです。
かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学ではもっと植物を紹介しています。
「ジンチョウゲの香り」と書いてあってどんな花だっけ?と思って調べたら私が好きな香りの花でした。
興味がある方は読んでみてくださいね。